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上の子を妊娠していた時。
って事は、もう10年前。
妊婦にも関わらず、ギリギリまで仕事をしていた私。
某エステサロンで、停止したのエスカレーターを5階まで往復してたあの頃。
健康診断で言われた一言は、意外だった。
《首の辺り、少し膨れていますね…》
診断結果には、要検査の文字。
お世話になった産婦人科でも、1度も言われなかった。
当時住んでいた場所は大学病院が近くて、産婦人科の先生に紹介状を書いてもらったっけ。
採血したら、数値に少しだけ異常があったらしい。
甲状腺機能低下症=橋本病
って診断された。
難しい事が色々書いてある紙を貰ったけど、数値が少しだけって言うだけで、1年後の検査で良いって言われた。
ぶっちゃけ安心してたと思う。
うん、それ以上に出産目前でそれ以外考える余裕は無かったかも知れない。
気付けば出産を終え、2人目を妊娠。
育児に家事に妊婦生活に追われた。
2人目を出産するにあたり、旦那さんの実家へと入る事になって、多分余計に自分の事は後回しにしたんだと思う。
そんなつもりは無かったけど……。
つもりは無かったけど、身体は思うように動いてくれない日が増えた。
元々暑がりな私が、階段を上がるだけで息が上がり、一軒家の掃除機を上から下までかければ汗だくになる。
子供2人を幼稚園に入れて働き出したある時。
自分の身体が自分の意図しない所で崩れ始めたのに、やっと気付いたんです。
物を持つ手が異常に震える。
最初は、緊張とかそういう類の物だと思った。
寝ようと横になれば、自分の心音が煩いくらいに早くて寝付けない。
最初は、疲れとかストレスだと思った。
そんな生活を続けていけば、やりたい事もやらなきゃいけない事も、思うようには出来なくなった。
その後の検査で分かったのは、私がバセドウ病だという事。
言われれば、納得する節はあった。
9割は該当する症状があっ
たから。
たから。
それでも明確にいつ発症しているかは分からない。
それくらいに慣れたんだと思う。
数値で見れば正常値の約10倍。
サイズで見れば正常の人の約3倍近くの甲状腺を持っているらしい。
脈拍だって120とかあって、普通に生活してるのに常に全力疾走してる状態。
病気になって、有難いことに旦那さんだけは理解があった。
それだけは救いだったかもしれない。
出来ない自分に何度も腹が立ったし、思うように出来ない歯痒さは多分、今でもある。
薬で数値を抑えてる今も、時々憂鬱になるのは仕方ない事だと割り切れば、気持ち的にも余裕が出来たのかもしれない。
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